A fact of life

25歳 院生 直面している現実

「好き」が試される

少しずつ前に進んでる感覚が欲しい。

研究者ってのはなんて辛抱強さを求められるんだろうと、

修士論文を書いていて思った。

去年のデータとってる時はそれでもまだ前に進んでる気がしていたけど、

フィールドから戻ってデータを扱う段階になって固まった。

この膨大なデータを一体どうしたらいいんだっていう。

いろいろ考えを巡らせてはいるものの、というかそうしてる風にはするけど、

何も進んでない。無重力空間でただ浮いてるよう。

ただ自分が大学院にいてよかったなとそう思えたのは、

いろんな人と話したりとか授業にでる中で、ヒントだったり、

何か手がかりになるものがあって、それを手繰り寄せていく毎日。

雪だるまじゃないが、小さな塊がどんどん大きくなっていくように、

漠然としていた何かが徐々に明確に、形あるものになっていく感覚が

ようやく最近出てきた。この段階になってようやく楽しい。

生みの苦しみとはよく言ったものだが、ある段階まで行けば、

楽しみを感じることができる。あぁ何とか行けそうだ。

バンドもそうだけど、研究者もつまるところ、

「好き」が試され続ける場所だと思う。

「好き」に語弊があるとすれば「こだわり」?

そのこだわりの強さで、留まり続ける人、去っていく人が出てくる。

結局偉大な人は、続けられる人何だと思う。

脱落者がたくさんいる中で、続けられた人たちが第一線で活躍している。

研究が楽しいと思える今は続けてもいいかもって少し思えてる。

楽しくなってきたなー。

今は時間が大事だ。