A fact of life

25歳 院生 直面している現実

お気に入りのジャケットからカフェラテの匂いがする

連休はあまり好きではない。

休み自体は好きであるから少し語弊があるかもしれない。

連休中の「街」が嫌いだ。

連休だとどこに行っても人がいる。

平日の閑散としている街が好きな自分からすると、

連休になった街の賑やかな感じは居心地が悪い。

金曜なり、月曜が休みになっただけでよくもまぁこんなに街に繰り出すなぁ、と。

逆に普段はどれだけ家の中こもってるんだっていう話で。

普段そんなに客がいない店(失礼)にもたくさん人が来る。

自分は閑散としてる時でもきてるのに!休みだからって!

とか思ってる。

インディーズから応援していたバンドがメジャーデビューした途端に

できたファンに、「自分昔から応援してますから!」って思うのと似てる。

 

しかし街には色々な人がいる。

連休中によく出くわす?増えていると感じるのは親子連れだ。

平日はまずあまり出くわさない。学校とかあるからね。

例えばさっきまで隣の席で大声で赤ちゃんが泣いていたのだが、

「あぁあの子は将来良いメタルボーカルになるな」

くらいにしか思わないのであるが、親御さんのあのいたたまれない感じは

かわいそう?というか居心地が悪そうだ。

迷惑をかけている意識があるのだろうが、赤ちゃんはそういうもんだし。

中には心なく怒鳴ったりする人もいたりするんだろうか。

「寛容さ」がないというか。「余裕」がないというか。

もちろん自分に直接被害が及ぶようなことがあれば怒ったりもするが、

赤ちゃんが泣いているのは自分に対して直接の行為ではないわけで。

許容してあげて欲しいんだけどな。

 

そういえば昔、喫茶店で椅子に座ってぼーっとしてたら

30代?くらいの女性に運んでいたカフェラテを

思いっきりぶっかけられたことがあった。

お気に入りのジャケットがカフェラテまみれになってびしょびしょになった。

当然頭にきて怒りはこみ上げてきたのだが、

怒りを通り越して「呆れ」になった。

その女性はすごい謝ってきたのだが、だんだんそれがうっとおしくなって

最終的に「わかったからもう声をかけてこないでください」

とだけ言い残して店を去った。

あれは果たしてできうる良い対応だったのかと今でも思う。

圧倒的に10:0くらいの割合で自分が被害者で、

突然降りかかってきた不幸に対してただ呆然として

謝られても服は濡れたままで乾くわけでもない。

かといってその女性に土下座させるとか、クリーニング代を請求するのは違うし。

その場における「完全な被害者」という自分の像が揺らいでしまう。

土下座は本当にわからない。あれをさせる人はあのポージングをみると

怒りが和らいだりするんだろうか。絶対そんなことないと思う。

土下座にしても、悪いことをして頭を坊主にする人もいるけど、

それは「誠意」って呼べるんですか?

普段から坊主にしてる人は誰に向けての誠意なんですか。

高校野球する人たちが頭を丸めなきゃいけないのは、

さも野球をすることが後ろめたいみたいなことになりません?

(もちろん普段からそう思ってないです。)

今でもそのジャケットから軽くカフェラテの匂いがするたびに思い出す。

 

「嫌だなぁ。」