A fact of life

25歳 院生 直面している現実

「変わりたい自分」と「変われない自分」

3月〜4月にかけては別れの季節であり、出会いの季節である。

環境の変化に伴って、自分も何か変わりたいと思う季節でもある。

教育に携わっていることで多くの人間に出会い、別れていくが、

皆どんどんどんどん変わっていく。十代の多感な時期で全く変わらない人間など

いないのではないだろうか。

皆出会いの中で変わっていく。それを多くの場合成長と呼ぶのだろう。

学生時代のその数年は著しい変化があるわけで。

という前置きから自分の話に移りたい。

自分は今も学生ではあるが、変化もとい成長をしている感じがしない。

ここ数年でこれが著しく変わったな、と思う瞬間があまり訪れていない気がする。

今までなら一年単位でいやー変わったな自分、と思う瞬間が多くあったのだが、

最近は感じない。伸び悩んでいる気がする。

ゲームなどでレベルが上がるにつれて必要な経験値が増えていくように、

人間も歳をとるにつれて必要な経験値が増えていき、

レベルアップがしづらくなってしまう。

レベルアップというのは前に進んでいるイメージなので、成長といえるが、

良くも悪くも変わっていく「変化」そのものも難しくなっていくんじゃないかと。

いわば進化じゃなくて、退化していく可能性すら秘めている。

昔は特に意識もせず軽々とできていたことが、

歳を重ねるにつれて難しくなっていくように。

いつまでも若者扱いされていた自分も徐々に若者扱いされずに、

どんどん年長者扱いされていくその感覚は、嬉しくもあり、悲しくもある。

自分の場合は全く嬉しくないのだが。

話を戻して、上述してきたような伸び悩みの現実に気がついて、

もちろんアップデートをしていきたいと思っているのだが、

最低でもマイナーチェンジくらいはしたい。

ただ良くも悪くも変化のない良く言えば「安定」的な状態に

陥ってしまうと、面白くない。

レベルが下がってしまうことよりも面白みがなくなっていってしまうことが

何よりもつまらない。

「変われない自分」の存在に気がつかされた。

「変わりたい」と思う気持ちがあれば、いつまでも、それこそ歳をとっていっても変われるんだと思って生きてきたが、その「変わる」ことに労力がどんどん必要になっていくイメージ。

ただ春は良い。そんなイメージも、新しい空気が吹き飛ばしてくれる。

2019年学生ラストイヤー、変わりたい。