A fact of life

25歳 院生 直面している現実

あの塾とあの時の大学生

「塾」に通っていた。

友達の付き合いで通い始めた塾だった。

小学校の時通っていた塾はただ楽しくて、遊びの延長だった。

小学生の時に勉強で困ったことはなかった。

中学生になって、生まれて初めてテストで失敗した。

失敗したというのは、悪い点数を取るということで、

50点以下の点数をとったのは初めてだったし、90点はおろか80点も取れなくなった。

自分になぜかあった自信はもろくも崩れ去り、プライドはズタズタになった。

中学一年の二学期?くらいだったかに同じ部活の友達が通う塾に通い始めた。

ありがちな話ではあるが、

塾に通ったからといって成績が急激に伸びたわけではない。

親に怒られない程度の点数はなんとかキープできるようになった。

塾自体はチェーン展開されている個別指導塾だったので、

講師と言ってもほとんど大学生だった。

(個別指導塾のほとんどはバイト、しかも大学生)

当時思春期真っ只中の、ひねくれた自分でも塾の先生のいうことは聞けた。

学校の先生には逆らってばっかだったけど。

中学三年生になって、講習で毎日塾に通うようになって、

反抗期で家で大げんかしても、律儀に塾には通っていた。

ひねくれてはいても、自分が塾に行かなかったら高校に落ちるってこと

くらいは本能的にわかっていたのかもしれない。

高校に受かった後、高校に入る直前で塾はやめてしまった。

高校何年生かになった時に塾の前を通ると塾はなくなってた。

ちょっと寂しかった。

 

時が経って自分が大学生になった時に、

一番最初にしたのが塾講のアルバイトの面接だった。

塾はなくなったので、別の塾だったが中学生の時から漠然と

塾講師いつかやってみたいなーとは思っていたのだ。

これが自分の「先生」経験のスタートになったのであった。